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敷地の広い狭いにかかわらず、明るく広々とした家にしたいというのは多くの場合、共通の願いでしょう。
同じ広さの空間であっても、視覚的に心理的により広がりが感じられるような工夫。
今回は、そんな「広がり感」のある家づくりについて考えます。 |
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半透明の屋根が掛けられたこのテラスは、室内と庭との中間的な空間となっています。大きなサッシを壁の中に引き込めば、3つの空間、室内・テラス・庭は、なだらかにつながり、広々としたスペースとして機能します(図1・図2)。
学校で授業をお持ちのご夫妻の元には来客も多く、室内に多くの人が集まったときには、テラスにベンチを置いて縁側のように使います。また、テラスでのバーベキューパーティでは、庭や室内にも人が座るといったふうにひと続きの空間として利用できます。つまり、中間的な空間があることで、室内と庭が突然に遮断されることなく、伸びやかに続いているのです。
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テラス、庭を横から眺めた図。半透明の屋根がかかったテラスには、バーベキューの炉が設えてあり、家族や来客は、室内とテラス、庭を自由に行き来して楽しみます。 |
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| 雨の日の洗濯物干し場として不可欠なテラスですが、特のこのお宅では、庭に野草やフキ、みょうが、山椒などが植えられ、めだかの入った大きな鉢が置かれて、テラスを通して庭はより身近な存在となっています。当初、デッキだったテラスは、年月を経てレンガ敷きに変更されました。 |
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家族室(リビング)の大きなテラス窓は壁に引き込めるようになっています。室内、レンガ敷きのテラス、野草などを植えた庭がなだらかにつながり、景色がとけあっています。 |
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間口2間、奥行き5間半の敷地に立つ都市型小住宅の事例です。敷地と同様に南北に細長い建物は、中央に階段室があり、南北の各部屋は、半階ずつスキップする構造で連絡しています(断面図)。階段室を通してお互いの部屋を見ることになるので距離感が出て、限られた空間の中にも視覚的な広がりが感じられます。
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また、この階段室は上下の空間をつないで空気の流れを作る場ともなり、最上部に設けられたトップライトから内部に光を導いています。この建物の中で、一番眺めのよい
2 階の南側には、居間を配し、大きな窓を設けています。北側のレッスン室・寝室ではコーナー窓を設け、視界が広がるよう考えられています。コーナーは隣家の窓と対面になりにくいという利点もあります。洗面所や浴室などは隣家に接しているので、型ガラスのルーバー窓やオーニング窓(羽状に重なった枠付きガラスが開閉)とし、通風と採光を確保しています。
耐震壁のバランスを考慮すれば、このように大きなサッシやコーナー窓を採用することは可能で、密集地でも明るく広がりを感じることのできる家となりました。 |

| 半地下は落ち着いた空間なので、ピアノのレッスン室に。北側の部屋にはコーナー窓をとって広がり感を演出しています。居間は、この家の中で唯一遠景が期待できるので、高さのある大きな窓に。 |
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企業組合 花設計工房
1972年設立の東京パースを前身に、1988年、女性建築技術者の会を通して知り合った仲間たちにより、企業組合 花設計工房設立。以来、生活に視点を据えて、住宅設計を中心に大工さん、職人さんとのコミュニケーションを密にした現場監理を行っています。「家は買うものではない」でメンバーの意見一致。住み手に合わせて創るものであるはずだと考えています。
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| 桧垣葉子(ひがきようこ)/1948年東京生まれ。女子美術大学芸術学科造形学卒業。アルフレックスジャパン、レーモンド設計事務所、小川設計を経て、花設計工房に参画。女性建築技術者の会会員。 |
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