 |
 |
|
|
 |
 |
 |
モダンななかにさりげなく和の要素を取りこんだ住まいが、若い世代を中心に人気です。
活動的な生活を助ける家でありながら同時に、日本人ならではのくつろぎや安らぎが感じられる家。
今回は、「和」を現代の生活に取りこむ工夫を紹介します。 |
|
| |
建て主は30代と40代のご夫婦。子供が小学校にあがるのを機にご両親と同居されることになりました。恵まれた敷地なので、南にゆったりとした庭を残しながら、1階をご両親のスペース、2階を建て主家族のスペースにしたいとのことでした。
ご一家はそれまで公団住宅に住んでいましたが、ご主人は畳のある日本家屋で育ったせいか椅子の暮らしになじめず、洋風のリビングの床に座り込んでくつろぐことが多かったようです。そんな暮らしぶりをうかがい、思い切って生活の中心の場である居間と食堂全体に畳を敷きこんでみました。畳は、畳の主張を減らして軽快な空間になるように、縁なしの琉球畳を作法をはずしてシンプルに敷きつめました(図1)。目線を低くして暮らす「床の仕上げ材」として畳を用いるという考え方です。
さらに、食堂には掘りごたつ敷きの大きな食卓を設け、家族の団らんの場にしました。南に面した各部屋の前には木製のベランダを回し、濡れ縁のような雰囲気に。深い軒をだして陽射しをコントロールしています。
|
 |
琉球畳を敷きつめ、掘りごたつの食卓を設けた2階の食堂と居間。琉球畳は丈夫で、「小学生の子供が走り回っても安心」と奥さま。1階で座すと多くは木の幹の部分を眺めることになりますが、2階では樹木の緑をより豊かに楽しめます。
|

| 2世帯住宅の2階部分。居間と食堂は和室の作法をはずした畳の敷き込みに。寝室には床板を張り、いけばなや置き物などが食堂の低い視線から楽しめるよう配置しました。
|
 |
|
|
|
| |
無類の植木好きの建て主。依頼を受けてうかがうと、入手された土地にはすでに山桃の大樹が3本移植されていました。「庭を眺めて暮らしたい」というご希望から、この家はどの部屋からも変化のある庭の眺めが楽しめるよう、スキップフロアで構成しました。
なかでも、山桃の正面に配置された居間は、全面的に庭に開放して、開口部を絵のフレームのようにまとめました。開口部まわりはできるだけ余分なものを消し去り、構造としての独立柱だけを見せることにし、建具の框(周囲の枠)が柱や鴨居、敷居に隠れるように配慮しています。また、室内には、引き込み障子戸と電動の経木すだれを組み込み、時間の流れや季節の移ろいに応じて使い分けてもらえるように設えてあります。
|

|
|
|
| |
玄関の風通し用の小窓に、和の意匠を用いた事例です。サッシの内側に木製の狐格子を建て込んであります。この窓は道路際にあるため、通行する人からの視線をコントロールすると同時に、格子窓を通して差し込む光と影が時間の流れを感じさせてくれます。また、木々の葉音や草花のニオイ、道行く人の気配などを格子を通して感じさせてくれる開口部となっています。このようにたとえ小さな窓でも光や風通しといった機能性ばかりでなく、その場にあったしつらえがほしいものです。
※狐格子…縦桟の裏に同じ幅の横桟をはめ込んだ格子。 |

|
|
|
企業組合 花設計工房
1972年設立の東京パースを前身に、1988年、女性建築技術者の会を通して知り合った仲間たちにより、企業組合花設計工房設立。以来、生活に視点を据えて、住宅設計を中心に大工さん、職人さんとのコミュニケーションを密にした現場監理を行っています。「家は買うものではない」でメンバーの意見一致。住み手に合わせて創るものであるはずだと考えています。
|
|
| 原田愛子(はらだ・あいこ)/1949年山形県生まれ。工学院大学専修学校建築家卒業、建築設計事務所勤務を経て、原田・堀越設計工房開設。その後、花設計工房に参画。女性建築技術者の会会員。
|
|
 |
 |
|
 |
 |
 |
 |
|
|
 |
 |
 |
 |
 |
 |
 |
 |
 |
 |
 |
 |
 |
 |
 |
 |
 |
 |
 |
 |
 |
 |
 |
 |
 |
 |
|
|
 |
 |
 |
 |
|
|
 |
 |
いい家ネットはSSL認証により、お客様の個人情報を保護しています。 |
|
 |
 |
 |
 |
 |
 |
 |
 |
 |
 |
 |
 |
|