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ホーム > 暮らしの役立ち情報 > 暮らしのセンスアップ講座 > ホームパーティのテーブルを華やかに彩るワイン
暮らしのセンスアップ講座 08

お友達を呼んでパーティを開くご家庭も多いはず。今回は、ホームパーティでのワインの楽しみ方について、梅田悦生さんにお聞きしました。

ワインは他の酒と比較すると、多種多様であると同時に、演出効果が高い酒です。ワイングラスの中に輝く麦わら色の白ワインやルビー色の赤ワインを片手に、陽気なおしゃべりも弾みます。
食前のワインは、はっきりとした風味をそなえ、爽やかで軽さをもっているものがよいでしょう。辛口のシャンパンは、心地よい音とともに立ちのぼる泡のその軽やかさが魅力で、先にみえたお客さまが他の人を待つ間に出すのにも適しています。

気楽なホームパーティでは、あまり重厚なタイプは合いません。白なら少し甘口のドイツワイン、赤ワインならタンニン(渋み)が少ないものがお勧めです。量的には、3人に2本を考えれば十分ですが、余分に用意しておくと安心できるものです。

値段は、2千5百円くらいが適当です。ワインはバラエティーに富んでいるので、タイプ、生産国、地域、生産者、ヴィンテージの組み合わせには限りがありません。こうした話題で盛り上がるのも、楽しいものです。

なかにはアルコールに弱い人もいるかもしれないので、ソフトドリンクも忘れずに用意しておきましょう。
深みのある色を何色か使った、あたたかさと豊かさを感じるコーディネート。テーブルクロスやランチョンマットなどのファブリックを重ねて、色のハーモニーを楽しみましょう。

魚料理には白ワイン、肉料理には赤ワインが基本です。あっさりした食事には軽い白ワイン、重たい料理にはしっかりした赤ワインという基準で選んでもよいでしょう。また、パスタにはイタリアワインというふうに、その地方のワインを合わせるとマッチします。

 ドイツ産  さわやかでフルーティーな白が中心。
 フランス産  ブルゴーニュ地方のワインは単一種のブドウから作られ、味わいは様々。ボルドー地方のワインは数種類のブドウから作られ、赤が有名。
 イタリア産  ブドウの品種もワインのタイプも多彩。

 寿司、刺身  ドイツの白、シャンパン、"ボージョレー・ヌーヴォー"
 天ぷら・脂がのった焼き魚  ドイツの白、イタリアの白、ブルゴーニュの軽い赤
 鍋もの(ぽん酢)、おでん  白全般、ロゼ、シャンパン
 中華料理 ブルゴーニュの白、ボルドーの白・軽い赤、シャンパン
 すき焼き・お煮しめ ドイツの白、ブルゴーニュの赤
 ステーキ 赤全般、やや甘口のシェリー酒

「白ワインは冷やして、赤ワインは室温で」とよくいわれますが、この場合の室温とはヨーロッパの石からできた家の中の温度のことです。およそ18〜20℃が室温の目安となります。辛口の白ワインやロゼワインは6〜10℃で、発泡酒はぐっと低めの4〜5℃だとちょうどおいしく飲めます。ワインを冷やすには、レストランでよく見る広口の花瓶のようなワインクーラーが便利です。ワインクーラーがない場合は、冷蔵庫に白ワインは少なくとも2〜3時間前から、赤ワインでも1時間前から冷蔵庫で冷やしてください。

コルクは、できれば飲む1時間ほど前に抜きましょう。空気に触れることでアルコール分が酸素と化合し、ワイン独特の華やかな香りが立ち始めます。赤ワインはタンニンが弱められ、味わいがまろやかになっていきます。


お客さまを迎えたら、まず歓迎用のウェルカム・ドリンクとして、シャンパンで乾杯をします。そのときに、グラスをカチンと合わせるのはやめておきましょう。上質なガラス製品なので、何度も合わせていたら、縁が欠けてしまうことがあります。グラスを目の高さに持ってゆき、相手と目を合わせ、その人の方へ軽く差し出す感じで、にっこりと微笑むとよいでしょう。

その後、白ワインを楽しみながらオードブルと魚料理を済ませ、肉料理へと進みます。このとき、グラスには赤ワインを注ぎますが、ちょうどこの頃に先ほどの白ワインが美味しくなっています。赤ワインを飲みはじめたら、白ワインはもう飲めない、ということはないので、気にせず白ワインも引き続き楽しんでください。

お正月には、親戚が集まって、おせち料理でお祝いすることも多いでしょう。赤ワインと白ワインをそろえれば、「紅白」の新年らしい演出にもなります。おせち料理に合うのは、少し甘めの白ワインです。赤ワインはあまり合わないといわれていますが、そういった伝統的なおせち料理の中に、牛肉のごぼう巻きやローストビーフなど、赤ワインに合わせやすいメニューを取り入れておくと、おいしくいただけます。

このように、料理との相性は様々で、それもワインの面白さの1つといえます。でも、あまりこだわらなくて大丈夫。リラックスして、料理とワインとおしゃべりを楽しめば、パーティはきっと盛りあがることでしょう。
ワインクーラーに枝や実などの植物を飾るだけで、心和ませるおもてなしの演出に。
   
写真提供= メディアファクトリー
『Basic Life』(小澤典代・著)
写真= 森 隆志 スタイリング= 小澤典代


梅田 悦生 Yoshio Umeda
日本ソムリエ協会公認ワインアドバイザー、ワインスクール“アカデミー・デュ・ヴァン”校長、関東中央病院耳鼻咽喉科部長、医学博士、東京農業大学醸造科非常勤講師。著書に『ワインを読む本』『ワインの基礎知識』(時事通信社、共著)などがある。

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