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暮らしのセンスアップ講座 22
暮らしのセンスアップ講座22
新年の門出を祝う伝統のおせち料理
年に五つの節句を持つ日本の暦。
その日は神様にお供えをし、家族揃って節振舞(せちぶるまい)にあずかります。これがおせちの始まりで、お正月の料理を「おせち」と呼ぶようになりました。今回は、おせちのいわれやお重詰めなどをご紹介します。

おせちは五穀豊穣を願い、家族の安全と健康、子孫繁栄の祈りを込めて、縁起のよい食材の名にこと寄せ、海の幸、山の幸を豊かに盛り込んだものです。 昔から、五味・五色をバランスよく取り入れて作るのがよいとされてきました。

紅白なます、いくら・すじこ、海老
紅白蒲鉾、なると、酢だこ、餅、ごぼう
伊達巻、栗きんとん、錦玉子、数の子、柚子
小松菜、ほうれん草、さやいんげん、さやえんどう、三つ葉
黒豆、昆布巻、田作り、しいたけ、こんにゃく
栄養管理士 杉本恵子先生の「おせち料理健康五色チャート」
※色の分類は見た目の判断で、厳密な決まりはありません。

自由な発想でおせちを盛付けてみませんか? 食器に限らず、身の回りにはアイデアひとつで素敵な器や飾りになるものが沢山。伝統の技も身につけて、お正月の食卓を、美しく演出しましょう。


[紅白蒲鉾]
紅は慶び、白は神聖を表します。飾り切りには、弾力のあるものが最適。お雑煮や椀物には、このほか、松竹梅を模した縁起のよい「切り出し蒲鉾」などもお勧め。

[錦玉子]
黄身と白身の二色は金・銀にたとえられます。見た目のよいものを選びましょう。

[伊達巻]
長崎で広まった卓袱(しっぽく)料理「かすてらかまぼこ」が起源。伊達者が着ていた「どてら」に見立てて、この呼び名に。お重詰の高さに合う五センチ前後のものを。

[栗きんとん]
黄金色に輝く財宝に見立て、豊かな一年を願ったもの。栗とあんのバランスがよく、栗は八刀むきの形の揃ったもの、あんは透明感のあるものを。

[黒豆]
健康長寿を願ったもの。丹波タイプと雁喰(がんくい)黒豆が人気。皮が破れていないもの、つやがよく、粒の揃ったものを。

[昆布巻]
「よろこぶ」にかけ、健康長寿が得られるといわれています。大ぶりの鮭巻、鰊巻は切り口が美しく、利尻産の身の厚い昆布を使用したものがおいしい。

[田作り]
豊作を願い、小魚を田に肥料としてまいたのが由来で、五穀豊穣を願ったもの。片口鰯の大きさが揃ったもの、魚の腹がしっかりとして形がよく、腰が曲がっていないものを。


千年の長きに渡って受け継がれ、育まれてきた先人達の知恵や工夫が生んだこの食文化を、より良き日本の伝統としてこれからも継承していきましょう。





蒲鉾の飾り切り
新春の食卓に欠かせない蒲鉾に、ひと工夫。
ひとひらの花のような美しい彩りは、
祝いの日をいっそう華やかにしてくれます。
  1. 厚さ5ミリに切る。
  2. 3ミリ位の幅に切り込みを入れる。
  3. ひとつひとつ丁寧に折り込む。
  4. すべて折り込むと自然に開く。

  1. 厚さ6ミリに切る。
  2. いちょう切りにしてから、中央に切り込み(イ)を入れる。
  3. (ロ)(ハ)のように、3ミリ幅に切り込みを入れる。
  4. (イ)を広げる。
  5. (A)を軽くのせてとめる。

  1. 厚さ7ミリに切る。
  2. 左右(イ)(ロ)と中央(ハ)に、切り込みを入れる。
  3. (ロ)(ハ)のように、3ミリ幅に切り込みを入れる。
  4. (ハ)に上からBを通す。
  5. (ハ)に下からAを通す。


かすてら
たまご
 江戸料理・伊達巻のルーツ

[材料(4人分・16cm×20cm×3cmの型)]

卵:5個、はんぺん大判:1枚、砂糖:大さじ5、小麦粉:大さじ3、塩:少々(1g)

[作り方]

  1. 砂糖と塩、小麦粉をよく混ぜ合わせる。
  2. はんぺんと粉類、溶き卵をミキサーまたはフードプロセッサーでよく混ぜ合わせる。
  3. 型に(2)の生地を流し込み、200℃に温めたオーブンで20分、最後に250℃で焼き目をつける。


お重詰め
伝統の中で磨かれてきた美しい詰め方は、
祝いの膳に込められた願いや祈りが形となって現れたもの。
新年を「お重詰め」で晴れやかに祝いましょう。
  伝統的なお重詰め 遊び心のお重詰め


お屠蘇をいただくための祝い肴を詰める。「口取り」ともいわれ、紅白蒲鉾などが入る。また、黒豆、田作り、数の子は、数百年前から三種肴と呼ばれ親しまれてきた。伊達巻、栗きんとんなどを詰めるようになったのは、甘いもので贅沢気分を味わいたいという心から。
四隅を残して動きをつけて。1度に食べる分だけをすっきりと盛りこむと箸も出やすくなる。


「口代わり」といわれ、酢の物を詰めるのが正式。 現代では、焼きものなども詰めるようになった。
大皿に見立ててゆったりと。中央をやや高く盛りつけると、散漫にならない。高さと色彩を考えて。要所要所に緑の葉ものを置いて、全体をまとめる。


やや儀式色を帯びた壱の重や弐の重と比べ、昔はメイン料理を詰めた。ただし現代では、焼き物などのご馳走が弐の重に繰り上がり、参の重は与の重に詰めていた煮しめが繰り上がった形になっている。
1品ずつまとめて盛り、新鮮な感じに。 1品ずつ煮しめたなら、盛りつけも1品ずつ主張を持って飾るとよい。 寄り添うように、彩りと大きさのバランスを考えて。

協力/株式会社 紀文食品 http://www.kibun.co.jp/
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