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地下書庫の奥に見えるのが除湿機。 図書館用の書架は、これ程の本の重みにもかかわらず「指1本でも動く」軽さ。分類はリンボウ先生の頭の中で、表示はなし。
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平積みされているのが和書。 「入り口は鉄製の防火トビラです。主人は、家は焼けても本さえ残れば仕事ができるからと」と奥様のとも子さん。 |
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| 1階南に面した書斎。
部屋のコーナーにパソコンディスプレイを置き、キーボードとの距離をとる。壁にびっしり原稿依頼状。 |
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リンボウ先生が1冊の本を書くとします。先生はまず1階の書斎から地下の書庫へ。 22畳の書庫には図書館用の集積書架がずらりと並んでいます。書架をガラガラと移動させながら、
資料とおぼしき書物を選び、両腕に抱えて階段を上がり書斎へ。繰り返すこと数往復、ときにそれ以上。 執筆中はいつでも目を通せるように書斎の床に積み上げ、やがて執筆が終わると、
いったん地下の書庫脇の遊戯室(表紙の部屋)に戻し、ゴミを落とし分類して、元の書架へ「ごくろうさん」と戻します。
「これが大変なんですよ(笑)。1冊の本を書くのに膨大な資料に目を通しますからね。 小型のエレベーターを取り付けておくべきだったと妻と話します。ホームエレベーターでなくても、
本だけが乗せられる小さいもので人間は歩けばいい。その点だけは後悔していますが、地下の書庫というのはいいですよ」
まずは安全なこと。5年前に改築する以前は、隣に住むお父様との二人分の書斎・書庫を両家をつなぐ中2階に作っていました。
下は空洞のガレージという構造。
「これは二世帯住宅ならではのアイデア書斎だったのですが、そこに阪神大震災が起こりました。 これは力学的に持たないなと思い、建て替えて安全な地下書庫にしたわけです。
書庫に2台、遊戯室に1台の除湿機が24時間フル稼働しておりまして、湿気が部屋の中にたまることはありません」
本にとって大敵は、湿気と虫と直射日光。
「虫は自然にわくものではないので、本を書庫に収める際に虫がついていないかどうか、 卵などがないかどうかを確認することをきちんとやれば、虫がつくことはありません。
最近私は、和書の場合は少し電子レンジにかけます。 そうすると虫の卵などは全部死んでしまいます。 直射日光は書庫だけでなく書斎にも差し込まない方がいいのですが、
暗いのも気がふさぐ。窓は大きく、日差しは射さないようにと、二律背反を成り立たせるために、 わざと家を敷地の南の端に寄せて建てています」
家は北に寄せ南に庭を一。そんな固定概念にはとらわれない逆転発想です。 先生の目下の悩みは、設計上1万5千冊入る書庫から、早くも本があふれ出していること…。
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