『アンアン』を初めとする雑誌、子供向けの本、CDのジャケット、洗剤やゲームのキャラクターなど。
様々な媒体で売れっ子の上田さんですが、イラストレーターとしての歩みは、意外にのんびりしています。
「子供の頃から絵を描くのが好きでしたが、それが仕事に結びつけばいいなぁくらいにしか思っていなかったですね。 私がセツ・モードセミナーを卒業した当時は、まだイラストレーターという職業がやっと注目されてきたばかりの時期。
ちょうど『アンアン』などの雑誌が創刊されて若手のイラストレーターを求めていた時期で、 ポツポツそうした雑誌にイラストを描くようになって。
それでも、なかなかイラストレーターとして独立するところまではいかなくて、今でいうパラサイト…ですね(笑)。 近所の同じ年くらいの人はみんな就職して、お給料でお母さんに何か買ってあげたらしいとか、
そういう話を母から聞かされた時代がずっとあって(笑)。やっと35歳くらいのときですね、 イラストレーターとしてこれから先もやっていけるかなと思ったのは」
好きなことも、好きな色もずっと変わらない上田さん。 「時代にウケる」ために、イラストの画風を変えることはありません。
「でも、じゃあ全然時代を気にしていないかというと、そういうことではないですね。 その時々に流行っている洋服やインテリアは気になるし、
買った洋服などはさりげなく絵の中の女の子に着せちゃったりしますね(笑)。 映画のインテリアなども参考にします」
好きな「色」を持つということは、個性的であるということのような気がしますが?
「そうですね。たとえば、自分が好きな色が人にとってたとえ汚い色であったとしても、 それはそれでいいと思うんですよね。いろいろな色があって、それが組み合わさってキレイなわけだから」
白い打ち合わせルームでの取材を終えた上田さんは、赤いシステム手帳を手に、 鏡の向こうの仕事場へ軽やかに戻っていきました。
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| 車で5分ほどの自宅から、
上田さんと一緒に毎日出勤するルル(向かって右)とビリー。「私が仕事中はひたすら眠っていますね」。 |
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「色合わせはパズルみたいで好き」という上田さん。 『上田三根子のCOLOR STORY』(クレオ)には、ファッションやインテリアの色の話が満載。 |
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白のタイル張りに、ポイントカラーの黄色と赤が映えるバスルーム。 「ふだんは自宅で入浴しています」。キッチンも同じく白のタイル張り。 |
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