藤田さんの使うコンテナは、銅や砂岩、木など。どれも時を経て味わいを増す素材で、メキシコやインドネシア、日本の古いものが中心です。中でも藤田さんとメキシコとは深い縁。飛行機が苦手で花屋を始めてからも海外旅行の経験がなかった藤田さんが、縁あって初めて出かけた国がメキシコでした。すっかり虜になり、以来、石の噴水や古い建材などの買い付けに毎年のように訪れています。
「何か好きなことを仕事にすれば…」というご主人のすすめで花屋を開いたのが18年前。週2回の仕入れの日には早朝4時半に起床し、自ら四駆のハンドルを握って市場へ向かう日々です。
「子供が学校に通う頃は、お弁当と朝食を作って出かけていました。家庭を優先させて欲しいというのが主人の希望でしたから。結果的に、他のガーデナーの方に比べると長い時間を自宅で過ごし、ここに緑があったら心地よいなぁ…などと思いながら暮らしたことが、独自の花の世界を築く上では良かったのかなと思っています」
朝、たっぷり水をやって潤った緑を眺めながら寛ぐのが、何よりの憩いの時という藤田さん。見かけによらず重労働の花仕事、庭仕事へのエネルギーを蓄えます。
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南のテラスをアプローチ側から眺めたところ。室内と庭とが交わるこの場所は、建物、銅や鉄の花台、古道具、砂岩の敷石、壁をつたう植物(プミラ)が渾然一体となり、時空の奥行きと広がりを感じさせます。藤田さんご自身もお気に入りの眺め。 |
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| 「朝、葉水をやってしっとりと潤った庭を眺めながらお茶を飲むのは、とても気分がいい」。家具や照明は、イギリス、日本の古いもの。 |
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| 室内と庭が自然につながる設計。「白い花だけの庭にした時期もありますが、今は緑が好きですね。花屋なので、本当はお花を植えなきゃいけないんだけど(笑)」 |
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| 長男は建築家に、次男は母親と同じ花の道へ。『藤の花』では、スタッフによるフラワーアレンジ教室も好評。 |
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