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| ダイニングの床は、ベンチとして使えるように切られています。「家具をできるだけ置きたくなかったから」。後年、建築家さんに特注した食器棚は、中の雑多な食器がくっきりとは見えないカッティングのガラスを使って。「みなさんに、自由に使って気にせずに収納してもらえる」アイデアです。
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| 道路に面した玄関を入ったところ(左)と、その内扉を開けて階段下から土間のある1階、さらに2階に上る階段を眺めたところ。
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この土間のユニークなのは、他のどの部屋よりも広いことと、もうひとつは家の真ん中にあって、すべての部屋とつながっていること。吹き抜けで屋根はあるものの、スペインやメキシコの建築に見られるパティオ(中庭)のようにも感じられます。1階は土間をはさんで片側にキッチン・ダイニング・リビングとひと続きの空間。もう片側に和室・洋室の2つの客間。プライベート空間と客室が土間によってゆるやかに分離された構成です。2階の寝室、浴室、息子さんの部屋(現在はアメリカ在住)から廊下にでれば、これまた土間をのぞきこめるという設計。
「大学で教えていたときには、学生を大勢自宅に連れてきて、庭のハーブを使って料理し、食べながらスペイン語を教えるということもやっていましたし、息子のお友だちや私たち夫婦の外国人のお友だち、本当に大勢の人が出入りし、泊まっていきましたね。ここは海が近いから夏場は海水浴目当ての人も多いのですが、ぬれて帰っても土間なら遠慮がなくていいみたいですよ」
部屋と部屋とをつなぐ通路であり、庭で収穫したハーブを乾燥させたり花や種をとる作業をする仕事場である土間。息子さんが幼いころにはスペイン語で日常会話をしていたという北村さん親子の、学習机としても、土間の机は活躍していたことでしょう。
このように工夫に満ちた北村さんの家ですが、実はすべて日本にある既製品ばかり。 |