「とにかく赤と緑! この家を建てるときから、インテリアは赤と緑にしようと決めていました。もともとクリスマスグッズが大好きで、気に入ったものがあると、買い集めていたんです。クリスマスグッズって、夢があるでしょう?赤と緑は、僕のテーマカラーでもあり、元気を与えてくれるんです」
トレードマークの赤と白のボーダーTシャツ姿で気軽に迎えてくれた楳図さん。エキセントリックな作品とは反対に、穏やかな口調で語ります。
「この家で特にこだわったのが、カーテンです。発色の美しさを求めたら、オランダからの取り寄せになりました。総額数百万円!一番高くつきましたけど、見事な色の美しさが気に入っています」
ファブリックに限らず、美しい色合いの赤と緑の食器や生活雑貨は、ほとんどがヨーロッパ製とか。
一方、黄色もこの家のアクセントカラーです。「本当は外壁も赤と白のボーダーにしたかったんですが、この住宅地では街並みに合わないと思いました(ちなみに、長野にある別荘の外壁は赤と白のボーダーとのこと)。そこでレモンイエローを思いついたわけですが、当時は黄色のペイントも珍しく、思い通りの色が出るか心配でした。ヘンな色に仕上がったら、窓枠などを黒で引き締めることも考えていたんです。幸いきれいな色が出たので、白と組み合わせました」
家の中にも一部黄色の品がありますが、それらは庭への持ち出し用とか。赤がチューリップの楽しさと同時に血の恐怖も併せ持つように、この家を彩る赤・緑・黄・黒・白の5色は、人間の明暗を描く楳図さんにとって、キーワード的な意味を成すのだそうです。
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