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息子ふたりが独立して家を出たのを機に、それまでに飼っていた猫2匹と一緒に大型犬を室内で飼うことに。これまで息子たちに
占領されていた2階を夫婦の寝室に1階をペットと暮らす空間に 全面改築したいのですが。
(55歳主婦/夫・猫2匹・ラブラドール1匹) |
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1962年生まれ。日本大学生産工学部建築工学科卒業。タイム計画研究所を経て、1990年川鍋智子建築設計室(TEL
03-3399-8738)設立。家づくりの会会員。環境芸術大賞90優秀賞受賞。 |
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最近は室内でペットと暮らす方が増え、設計依頼にも「ペットとうまく共存したい」という要望が目立つようになっています。今回のこのコーナーのテーマも「ペットも人も快適な家」。犬との散歩から帰ってきたところを想定し、それに続く一連の流れを考えてプランニングしてみました。また、犬や猫の苦手なお客様がみえた場合にもお互いに気兼ねしなくていい間取りの工夫をしています。
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犬の散歩を終えたら、勝手口から中庭に入ります。屋根がついている外部の足洗い場 で足を洗い、横の入り口から犬を室内に入れます。この足洗い場は犬のトイレにもなっていて、排水溝があり、水やお湯で床を流せるようになっています
(図1)。
このプランでは、東側の光が入る明るい場所をラブラドールの部屋 にしました。犬の苦手な友人が遊びに来たときは、この部屋の中に犬を入れ格子扉を閉めておけば、飼い主は犬の様子をうかがえ、友人も安心して話ができます。床には排水溝を設け、床を洗い流せるようにしておいた方がよいでしょう。犬が年老いたときや病気になったときなどに必要になります(図1)。
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[図1]
犬の部屋から足洗い場を見る
足下に取り付けたジャロジー窓から中庭からの風が入ってきます。 |
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犬の部屋を設けるほかに、お客様が泊まられるケースも想定し、階段部分にペットの入場制限ができる格子の引き込み扉 を設置しました。こうしておくと、2階の予備室を客間として使用する場合も、ペットが入っていく心配がありません
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庭を緑で囲まれた中庭にすると、近隣の視線を感じないでペットと遊ぶことができます。散歩のできない日は、中庭に放して気晴らしをさせることができます(図2)。 |
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[図2]
デッキのある中庭
ビニールプールを出して水浴びさせることもできます。 |
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[図3]
猫の遊び場
2階の主寝室に小さな猫用扉 がついていて、猫はここから階段を昇り降り。 |

中庭の壁に、猫しか昇り降りできない階段 を付けてみました。猫の運動不足解消に役立ちますし、猫が階段で遊ぶ姿を見るのは、飼い主にとっても楽しいものです。(図3)
犬を浴室で洗えるように、少し広めにしています。庭が見える低い部分に窓を設けておくと、犬にとって快適な浴室になります。飼い主にも快適なように坪庭 を隣接させました。 |
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| ペットの臭いや湿気が室内にこもらないように、南北二方向に窓を取りました。床材は臭いが染み込みにくく爪あとがつきにくいもの、また、犬が腰を痛めないように滑りにくいものを使います。このプランでは、固めのフローリング材を中心に、テラコッタやタイル、石材などを使っています。壁は調湿性や消臭性のある珪藻土。珪藻土とは、超多孔質の石材のようなもので、有害物質が含まれない自然の素材です。シックハウス対策にもなり注目されています
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| ペットにとって夏の暑さはつらいものです。暑い空気は高い部分に集まるので、天井裏に換気口を設けました。2階の天井に勾配をつけ、一番高い部分に熱センサーによって可動する換気扇をつけ、熱い空気を強制換気するとさらに効果的です。 |

ペットとの暮らしを、少しでも快適に、そして楽しくするためのアイデアをいろいろと盛り込んだプランです。いかがですか? 人の視野になるべくペットの存在が入るように、またペットの目線からも人や中庭などが自然に入るように考えてみました。窓・床・壁材を工夫することで、人にとっては掃除が楽になり、ペットの健康管理が楽になります。暮らし始めてから負担にならないように設計の段階でしっかり配慮したいものですね。
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